このページの情報はケース・バイ・ケースで、必ずしも正しい訳ではありません。
むしろ人によっては嫌われる場合など様々なパターンがあるため、データを渡す相手に合わせたデータを作成しましょう。
Hzは音の高低、bitは音量の数値。最もよく使われるデータが48kHz 24bit(ニーヨンヨンパチ)。
CDは44.1kHz 16bitが基本となっていて定義によるがこれよりも高解像度のものがハイレゾと呼ばれている.
最近では96kHz 32bitの楽曲や、24bitの音源から上下に拡張した32bit floatと呼ばれる形式も使用される場合がある
bits per secondと呼ばれる秒あたりのデータの細かさの事。
mp3の場合は320kbpsが最もよく用いられる。
非圧縮で最もよく用いられるフォーマット。
音の劣化が一切なく、秒数が同じデータであれば必ず同じデータサイズになることが特徴。
可逆圧縮音声ファイルフォーマットと呼ばれる、音質劣化をしないまま圧縮されたファイルフォーマット。
一見wavよりも便利だが、DAWなどデータのやり取り上では非対応や不具合等トラブルの原因となり得るため、wavを用いるほうが無難。
mp3よりも圧縮効率の良いファイルフォーマット。
YouTube等の動画の音声はaacである場合が多く、mp3やwavと並んで身近な形式となっている。
最も普及していると言っても過言ではないファイルフォーマット。
圧縮されるため、音質自体は劣化するものの、普及率が高く、再生できないというパターンも非常に稀なため、デモの送付などに適している。
Adobeのファイル形式で、楽譜や歌詞カードによく用いられる。
Wordのファイル形式で、歌詞カードによく用いられる。
PDFの場合、ミスが見つかるとすぐに修正できないため、あえてdocを用いる場合がある。
Excelのファイル形式で、セレクト表等に用いられる。
日付やタイトル、Demo1,2…など様々ありますが指定がない場合はまずわかりやすい名前を心がけましょう。
(多分「(案件名)_demo1_2mix.mp3」が無難かも…?)
LとRをまとめたステレオデータの事を指す。一般的なデータ全般はこの状態。
エンジニアと作家のやり取りで作家側がmixの方向性を伝えるために送付するデータや、クライアントに提示するデータによく使われている。
歌モノで、カラオケ状態の音源をVocal有りの音源と区別するために用いられる。
(Instが無難でoffvocalはイマドキな表現…?(多分))
一般的にマスタリングされたデータを区別するために使われる。
音源等が完成して確定した時に、区別するために付けられる。
会議等でこちらで進めましょうと話がまとまった場合や、クライアント側と同意を得られた場合につける。
(ちなみにデータの確認お願いします!とFix.mp3を送っている事例を見たことがありますが絶対にやめましょう。)
楽曲のBPMや拍子、リハーサルマークが入ったMIDIデータの事。
メロやハモリも同じデータ内に格納する場合がある。
リハーサルマークやBPM、拍子等は必ず譜面、DAW、パラデータ等と統一する必要がある。(Count等も含む)
ボーカルや楽器などを録音する時に用いる。
一般的な市販の譜面と違い、リハーサルマークの中には、Countの用に冒頭の数小節も表記する場合がある。
テイク管理に用いる表のこと。手書きの場合もある。
歌モノの場合は歌詞を一定の量で区切り、縦軸に歌詞、横軸にテイク数のようにして○×等をつけていくなど方法は様々。
いずれにしてもテイクを取りこぼさずに最低限のテイクでクオリティを上げていくために必要となる。
「親切丁寧わかりやすいデータ。」これを目指しましょう。
どれが何のデータなのかわかりやすい。データ不備がない。
これだけで印象がとても良くなるので少しでも扱う人がわかりやすいデータにしましょう!!
(例えばミスがあったりデータ数が必要以上に多いとその分だけ確認作業が増えるので3分で100トラックだったら5時間+ミスした分…とならないようにしましょう。)
・wav(または指定のデータ)になっているか。
・24bit 48kHz(または指定のデータ)に統一されているか。
・必要に応じてモノラル/ステレオに分かれているか。
・データの秒数が"小節頭"から音が完全に止まる所までに統一されているか。
・必要以上にトラック数が多い、またはトラックをまとめすぎていないか。
各楽器ごとに分かれたデータの状態です。
ベースやギター、ドラムなどのモノラルのデータはモノラルのまま。
ステレオのデータもパンを振らず、すべての音量を音割れしない範囲に揃える。
リバーブ等のエフェクトは全て外した状態が基本。外すか外さないかの基準は音作りの範囲かどうかがわかりやすい(はず)。
(ざっくりイメージ)
スネアの音をこうしたい!→外さない
リバーブで馴染ませたい!→外す
※リバーブは全部外すのが基本です
ファイル名は頭にデータの種類がわかるものをつけて区別しやすいようにしましょう!
(参考)
・Vo_(トラック名)
・Syn_(トラック名)
・Br_(トラック名)
・Str_(トラック名)
・Gt_(トラック名)
・Ba_(トラック名)
・Perc_(トラック名)
・Loop_(トラック名)
・8bit_(トラック名)
・Dr_(トラック名)
・FX_(トラック名)
楽器の特性や種類ごとにある程度まとめたデータの状態です。
バスドラム(Kick)やベース等の低音楽器やボーカルをソロとして独立させて、ウワモノ系などある程度似た系統は同じトラックにする場合が多いです。
ボーカルなどの独立させるもので、モノラルのものを除き、全てステレオでパンも振った状態で書き出す。
(参考例)
・Vocal_Main(メロディを担当しているボーカル)
・Vocal_Hamo(ハモリ)
・Vocal_Cho(コーラス)
・Synth_Lead(メロディ)
・Synth_obbligato(メロディとのバランス調整)
・Synth_Pad(空間系の音としてChordと分ける)
・Synth_Other(Pluck系の音など)
・Chord(ギターのカッティングやピアノのバッキングなど)
・Brass(金管楽器をまとめたもの)
・Strings(弦楽器をまとめたもの)
・Perc(左右に空間をもたせるなどDrumと分けておく)
・Drum(リズム隊として)
・Kick(バスドラムのみ低音の処理で別に)
・Bass(低音の処理の都合上)
・FX1(他の楽器との兼ね合いで別に)
・FX2(FX1と系統が違うなど必要に応じて)
・Other(上記に当てはまらないまたは特殊な楽器など)
使う人目線で考えるとわかりやすい。
・違うFXでも同じ系統で同時になる瞬間が無いのであれば同じトラックに(確認の手間を1トラック分減らせる)
・スネアの音作りをしたなら1つのトラックに集約する(「第2回!スネアの音作り大会!」をエンジニアさんにさせないように…)
・トラックの種類や中身をテキストデータの同封して伝えておく(データを見て迷子にならないように)
のように使う人がわかりやすいデータを心がけて作成しましょう!